エイド・フォー・ジャパンの12年間を振り返って

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チャリティー活動を締めくくるにあたって

2023年、3月エイド・フォー・ジャパンは発足12年を迎えました。それを記念したイベント、そして、マンチェスターでのドキドキフェスティバルを最後に、チャリティー活動を終結する事になりました。

2023年は東北大震災発生から、そしてそのチャリティー立ち上げから12年の節目を迎えた年です。この12年間、エイド・フォー・ジャパンの多くの活動を通して、孤児の子供達が成長するのを見守ることができました。

12年は十二支の周期であり、人生の区切りを表す年です。私たちエイド・フォー・ジャパンもその一周期を終え、見守ってきた孤児の子供達のほとんどが、成人として大人に成長した事を受け、従来のチャリティー活動を終える決断に達しました。

今後は役員やボランティアの皆さんと、日本と英国の文化交流促進に向けての活動に焦点をかえ、違った形での活動を展開していきたいと考えております。

 

孤児とその保護者からのメッセージ

まりあ Maria

私が12歳の時がずっとサポートしてくれていてもう家族のような存在です
これから活動がなくなっても個人的な繋がりはずっと消えないと思います。
このような出会いをくれたロンドンの人エイドフォージャパン明美さんに感謝しています!

 

まなみ Manami

明美さんをはじめとしたAid for Japanの皆さんにお会いできたおかげで、私の中に幸せな思い出が増えました。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました!

 

せいこ Seiko

エイドフォージャパンの皆々様、そしてあけみさん!あれから12年過ぎましたね。一人娘を亡くし、孫の真奈美との人生、前に進む事が出来なかった時、光をくれたのが、あけみさんでした。せいこさん、真奈美さん、といつも笑顔で呼んでくれました。どれだけ心がすくわれたか。心残りだったあけみさんの墓参り真奈美と一緒にお墓で手を合わせる事ができてほんとうに良かったですよ。エイドフォージャパン、あけみさん今まで本当ありがとございました。そして又いつか皆々様と会える事願って感謝の言葉といたします。

 

わか Waka

明美さんと初めてお会いした時は、小学生の頃でした。幼いながらも遠くまで会いに来てくれることや毎年イギリスから電話をくれることを嬉しく思っていました。直接明美さんに伝えることはできなかったけど、本当に感謝しています。一つ一つがとても素敵な思い出です!ありがとうございました!

 

K.K.

これまでご支援をいただき本当にありがとうございました。イギリスへ行けたことは私にとって貴重な体験となりました。毎年、クリスマスプレゼントもいただき嬉しく思っておりました。aid for japanの活動を終えられるということで、改めて感謝を申し上げます。

ありがとうございました。

 

 

ボランティアさんの思い出

ソフィー アリアス Sophie Arias

エイドフォージャパンでのボランティア活動への関与は、私の夢の実現と言っても過言ではありません。だって、私の大好きな日本文化と高い関心のある人道的支援活動に関与でき他のですから。この様に活動に参加させて頂いたり、個人的に交友して下さった役員のみなさんに心から感謝しています。オンラインイベントでお寿司の作り方の動画を作った事など、とても楽しい経験ができました。ありがとうございました。

 

役員から皆様への感謝の言葉

マット パーキンス Matt Perkins

革新的で創造性豊かな役員のみんなとチャリティーに関わり、特にコロナ禍という非常時に優れた仲間と活動を共にできた事を本当に光栄に思います。その活動の中で、オンラインでのイベント企画、実行に協力し、東北で今でも精力的に活動を続けるコミュニティーのリーダーや芸術家といった方々、そして共に活動した若者たちとの出会いが、自分にとってのハイライトです。

 

りみか ソロウェイ Rimika Solloway

孤児のひとりである、まりあちゃんとの交友を深められた事、それに皆で作り上げた様々な行事、例えば、公園でのお花見やマンチェスターで開催されたドキドキフェスティバルへの参加等、が私にとってのチャリティー活動の醍醐味だと言えるでしょう。

亡き母、田中明美からチャリティーの運営を受け継いだとき、母のエネルギーとビジョン無くしてどの様にチャリティー活動を達成できるのか、確信が持てず不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、この活動がいかに、まりあちゃんを立派な社会人として成長することをサポートし、また2011年の東日本大震災の被害者やその地域への世の中の関心を継続させるための活動を仲間と共に作り上げれるのかを身をもって体験する事ができました。エイドフォージャパンの活動に協力、参加した事がみなさんにとって良い体験だったと思っていただければ幸いです。

 

原田パー 由夏 Yuka Harada-Parr

役員のひとりとして活動に関わることになったのは、本当に全くの偶然でした。もしコロナが発生していなければ、私が明美さんに出会うことはなかったのですから。コロナ禍になり、私が関与していた「Tsunagu/Connect」で、私がたまたま、明美さんにインタビューをする事になったきっかけで、チャリティーに関与することになったんですから!コロナという世界的大惨事のお陰でというのは変ですが、こうしてエイドフォージャパンという家族の一員に加われ、これからもずっと、みなさんとつながりが出来た事を心から感謝しています。私も例外に漏れず、明美さんは本当に多くの人たちの人生を豊かにしました。

明美さん!本当にありがとうございます!

 

早川 純香 Sumika Hayakawa

明美さんに出会って、Aid for Japan の活動をするようになって、10年経ちました。細く長く、親戚のようなお付き合いのできる関係であれたらと思い続けてきました。いつも明美さんが精力的に活動してくださり、自分では考えられないような人との繋がり、経験をさせていただきました。本当に感謝しています…!

これからも、明美さんの想いを幹に、新しい枝葉伸ばしていけたらと思います。

 

リチャード ペニントン Richard Pennington

チャリティーの創設者である明美の夫であるという事実から、私とエイドフォージャパンはとても私的な関係であります。このチャリティーは明美の思いやり、勇気そして意志の強さを映し出していると思います。教師として日々忙しく働く中、明美はこのチャリティーの募金集めのイベント企画等、尽力を惜しまず奮励し、また日本の孤児達とも密に連絡を取っていました。その明美の努力は報われ、チャリティーの活動は孤児達の人生に多大な影響を与る事ができたと思います。

明美の亡き後、チャリティー活動に関われたことは私にとっても生きる意味を与え、また他の役員メンバーと孤児達の為に活動できたことは大きな喜びとなりました。

 

 

12年の活動成果

ポイント オブ ライト賞

2018年、エイドフォージャパンの活動がイギリス政府が設けるポイントオブライト賞人の人生に光を指し示す活動をした功労者に与えられる賞)に認められ、田中明美は当時の英国首相、メイ首相より表彰され、その個人的に宛てられた手紙で、以下の様に述べられた。

 

このチャリティーの活動を通して、東日本大震災で両親や最愛の人々を亡くした子供たちへ、救いの手を差し伸べ、新たな生活を築き上げる手助けを行い、募金活動を続けているそのたゆみない努力に感謝いたします。日本での英語合宿、イギリス滞在経験等の活動は、子供たちに、自信を与え、将来に向かって自分の可能性を伸す原動力となるでしょう。

 

調和の力 (Power of Chowa)

2020年、田中明美は「The Power of Chōwa.」(調和の力)を出版。自身の生い立ち、経歴に加え日本文化から得た教えや、生活のヒントが書かれたこの著書はエイドフォージャパンのチャリティー活動の理念を伝えるための原動力となりました。

本書には著者の友人、コミュニティーそして教え子達が、エイド・フォー・ジャパンの活動を支えてくれた事に感謝の意を表し、将来のチャリティーの展望が記されています。

そして、この著書は10ヶ国語に翻訳され出版され、世界中の多くのみなさんにエイドフォージャパンの活動が伝えられています。

 

田中明美 (1958年生、2021年没)

田中明美は2021年5月24日月曜日、癌で亡くなりました。彼女の死はチャリティーの活動に打撃を与えただけでなく、彼女の長い経歴を通し関わってきた多くの人々へ影響を与えました。生前に自分の後継者として娘のりみかを代表者、他役員(新旧)も任命。彼女の死はチャリティーの役員及び活動に関わってきたみんなに大きな悲しみを与えました。しかし、明美さんは著書の中でこの様に述べています。

人は大切な人を亡くした時、まるで自分が崩れ落ちて

そこから立ち直る術が全く見つからないように感じるのは、

いたって自然な事です。

でも、人は悲しみの中にある時、

自然と集まります。

最も大切な事はここに残された人たちであり、

それぞれが自分を取り戻すため、

お互い助け合うことなのです。

 

 

パンデミックの間

2021年、明美の逝去と同じくして、2011年東日本大震災も10年目を迎えました。しかし、コロナ禍が続き、人々が自由に行き交う事も叶わず、孤児達の英国訪問も中止せざる得ませんでした。そんな中エイドフォージャパンの活動もオンラインに移行し、お寿司、折り紙の作り方や、ひな祭りの紹介等、日本の文化を紹介するイベントを催すなど、様々な手段を模索して活動を継続してきました。

そんな困難を経て2022年の春に、チャリティーの役員、ボランティア、そしてサポーターの仲間たちとロンドンのグリニッチ公園に集合。約2年ぶりに対面でのお花見イベントを開催する事ができました。その様子はナショナルトラストのポッドキャストでも放送されました。

 

東北のアーティストと地域復興活動のリーダーの方々とのコラボレーション

2011年東日本大震災11年目記念して、エイドフォージャパンはロンドン・メトロポリタン・アーカイブズ(ロンドン都公文書館)で、ニュー・アース・シアターとのコラボレーションでのイベントを開催しました。明美の夫であるリチャードが司会進行を務め、翻訳家で役員の

原田Parr由夏による、東北を基盤に活躍するシンガソングライター、塩竈の歌姫asariが復興後の人々の思いを綴った作品「シェアーShare」の英訳を深く考察し、参加者とその表現を検討するワークショップ。震災時、石巻西高等学校の教頭として、避難所の管理に携わり、後校長就任後は、宮城県を中心に日本全国で防災減災教育に力を入れておられる齋藤幸男先生を紹介。そのお話の中で先生は、「この震災で、私自身、そしてそのコミュニティーの皆んなが多くの別れと悲しみを経験しました。災害前の自分達に戻ることは無理ですが、日常を普通に生きていかなければなりません。」とその気持ちを語って下さいました。

 

まりあちゃん2022年来英報告

2022年夏、チャリティーはまりあちゃんを再びイギリスに招待。まりあちゃんが将来東京で美容とファッションの職に就くための資格修得のため、ヴィダル・サスーン・アカデミーのヘアスタイリング・コースに参加しました。

また、まりあちゃんの夢であるディズニーランド・パリへの旅行も実現。日程最後にはマンチェスターで開催されたドキドキ フェスティバルにも着物の着付けで大活躍。11歳からチャリティーと関わってきたまりあちゃんが、立派な自信に満ち、しっかりとした若者に成長した姿を実感させてくれた夏でした。

 

 

最後の言葉 

田中明美がこのチャリティーを設立以後、日本での夏期講習やイギリスでのホームスティ、そして様々な日本文化に関するイベントを開催してきました。私たちと繋がってくれた多くの子供達は、しっかりとした若者へと成長し、大学を卒業し、就職して社会人になりました。

これまでにエイド・フォー・ジャパンに集められた募金は、それぞれの若者たちに均等に配分されます。その用途は将来イギリスに来る旅行資金として活用したり、友人や親しい仲間との国内旅行に使ってもらったり、将来の学資に充てたりとその利用方法は各個人の自由とします。また、資金の一部は東日本大震災を元に、斎藤幸男先生原案で作られた映画「有り触れた未来」のイギリスでの上映に向けて使用させていただきます。

 

謝辞

私たちの活動は皆様の多大な御援助、御後援なくては成り立ちませんでした。今までエイド・フォー・ジャパンをご支援頂きまして、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

Andrew Gaskell

Angela Davies

asari

Doki Doki Manchester Japanese Festival

Eternal New Mornings / 有り、触れた、未来

Genki Gear

Japan Centre

Japan Society North West

John Evans

Kenji Stores, Manchester

Kumiko Mendl

London Metropolitan Archives

Meian Maid Cafe UK

Mid Sussex Martial Arts School (MSMAS)

New Earth Theatre

Roger Payne

Rotary Club of Chiswick and Brentford

Saito-sensei

Shiori Ito

Sophie Arias

The Duggan Family

The National Trust Podcast

The Royal Botanic Gardens, Kew

Tokyo Diner

Tsunagu/Connect

Zonta International